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 病虫害対策
有名な品種のまともな株が無くなってきました。趣味家の皆様も珍品を収集されるだけでなく、本当の健康な姿の蘭を栽培してください。それが「愛培」だと思います。
病気の症状は、家の光協会発行「洋ランの病害虫防除」\3,800少々高いですが参照してください。
ウイルス病
本来カトレヤ等は丈夫な植物です、なんとなしに活力が無くなってきたときはウイルス病に感染している事が多いようです。
ウイルス病はエイズと同じで感染したら最後、治療の方法はありません。
正しい知識で接すれば伝染させる事はありません。感染株と同居していても大丈夫です。流通業界では花に症状が出ない限り正常品として扱われていますので購入した鉢物は感染されていると考えた方が無難です。また全ての株は感染していると仮定して接すれば万全です。
感染の経路
1 葉と葉の接触では感染しない。
2 根の接触で感染する。
3 鉢内の帯流水で感染する。
4 樹液と傷口で強力に感染する。
5 害虫、ナメクジ等の食害ではあまり感染しない。
以上のことから当園では次の事を実践しております。
根をベンチに絡まさないようにする。消毒できない木板のベンチは使用しない。
鉢は全てトレーに収納し、入替え時は消毒したトレーに取り替える。疑わしい株を栽培したベンチは塗装または火炎消毒をする。トレー、プラ鉢は蒸気消毒をする。
ベンチ下、吊り鉢の下に他の蘭を置かない。

植え替えの方法。
従来のミズゴケ植えの手法はきわめて危険です。手を媒介として伝染します。
手を1株ごとに消毒する事は不可能です。当園では根を切らない、バルブを持ち根には手を触れない、ハサミは株ごとに取り替える。ミズゴケはサラーと落ちないのでバークを使用しております。胡蝶蘭はバルブを切り下げるのでミズゴケが使えます。鉢を抜くときヘラや押棒を使用し1鉢ごとに消毒しない方がおりますが論外です。
蒸気消毒の方法。
基本は90°C 10分間です、サーモラベルを用いて温度上昇を確認しております。
重ねた鉢の加熱時間の目安は蒸気発生後3時間です。
ハサミの消毒
煮沸寸前のお湯に第3燐酸ナトリュームを加えて10分以上浸す。ハサミが防食されます。
ナイフなどの小物金属類の消毒
第3燐酸ナトリュームの飽和液に一昼夜浸し、調理用ホットプレートで130°C 2時間乾燥する。
カミソリの刃等もナマクラにならず、錆びず、消毒も完璧です。

ウイルスは10年以上植物体外で生き延びることが出来るそうです、株を温室の近くで投棄しない事、もちろん古いコンポストもです。決して油断しないように。
他の細菌病について
農薬による予防消毒は効果がありますが、大切な蘭菌まで死んでしまうような気がします。
早期に病気を見つけそれを早く処分した方がよいと思います。
軟腐病は患部を切り取り、70%エチルアルコールを吹き付けます。 病気が止まらない時にはその周辺の鉢を隔離して消毒します。
手の消毒は75%エチルアルコールをハンドスプレーで吹き付けます。乾いたらok!
ナメクジの薬について
殺ナメ剤の主成分メタルアルデヒトは保管場所の温度が高いと早く劣化してしまいます。1年近くお店の棚にある物は効果が無いと思います。
当園は十分な効果を得る為に自分で調合いたします。 パン粉4kg ポテト粉600g メタルアルデヒト250g ビール大瓶約3本
メタルアルデヒトは薬品会社からクール宅急便で送られてきた物を冷蔵庫で保管したもの。
ビールは混合した薬品を散布したとき粉末が浮遊しないように湿るていど。入れ過ぎると、うまく散らない。夜に調合してその場で全量散布(これで500坪分)します。
効果は絶大でパン粉にカビが生えても1〜2週間効力あるみたいです。
年2回すれば良いと思います。
少量の場合は市販品が便利です。市販の殺ナメ剤を使用する時もビールで湿らせてください。
薬剤を吸い込む事もなく効果も上がります。なるべく新鮮な薬剤を、早く使いきる事、余れば冷蔵庫で保管。完成品はサニタケで新しい物が直接購入できます。

カイガラ虫について
洋蘭の害虫で一番困るのがカイガラ虫の類です。
当園では煙霧で行いますが、幼虫の頃をよく観察してスプラサイド1000倍で動噴で丁寧に行います。
手動噴霧器ではどこか残ります。
カトレヤの花は丈夫ですが胡蝶蘭の花はスプラサイドで薬害がでます。
スプラサイドは発ガン性や環境ホルモンの疑いがあるそうですので使用には注意が必要です。
薬害が心配なときは水和剤を使用してください。